どうも、ハイロンです。
今回は「ストラクチャーデッキ−蟲惑魔の森−」が発売されたので、【蟲惑魔】デッキレシピと回し方・特徴を紹介します。
では、まずは【蟲惑魔】の特徴をサクっと押さえてからデッキレシピの紹介に行きたいと思います。
【蟲惑魔/Traptrix】の特徴とは?
【蟲惑魔】は、2013年4月20日発売の「ジャッジメント・オブ・ザ・ライト」で初登場した地属性・植物族&昆虫族の混合テーマで、エクシーズ召喚とリンク召喚の2つを得意としています。
【蟲惑魔】の特徴としては、「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードに関する効果が1つ目になります。
それから2つ目としてはメインデッキに入る効果モンスターには、
このカードはモンスターゾーンに存在する限り、「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
という効果、エクストラデッキのモンスターには、エクシーズ素材を持っている限りだったり、リンク召喚しただけで、罠カードの効果を受けない耐性効果を持っているのが魅力となります。
【蟲惑魔】デッキレシピ
今回は、「ストラクチャーデッキ−蟲惑魔の森−」と「狂宴への誘いパック」に収録されているカードのみを使った【蟲惑魔】デッキを紹介します。
〈モンスター:20枚〉
ティオの蟲惑魔×3
トリオンの蟲惑魔×3
ランカの蟲惑魔×3
ジーナの蟲惑魔×2
キノの蟲惑魔×3
プティカの蟲惑魔×3
増殖するG×3
〈魔法:8枚〉
蟲惑の園×2
蟲惑の誘い×3
サンダー・ボルト×2
ハーピィの羽根帚×1
〈罠:12枚〉
底なし落とし穴×2
奈落の落とし穴×1
狂惑の落とし穴×1
蟲惑の落とし穴×1
墓穴ホール×2
ホールティアの蟲惑魔×2
幻影騎士団シェード・ブリガンダイン×3
〈エクストラデッキ:12枚〉
セラの蟲惑魔×3
クラリアの蟲惑魔×2
アティプスの蟲惑魔×2
フレシアの蟲惑魔×2
アロメルスの蟲惑魔×1
シトリスの蟲惑魔×2
※今回は、ストラクチャーデッキのカードを使って構築ということで、エクストラデッキは12枚ですが、残りの枠を埋めるとしたら、ランク4のエクシーズモンスターや汎用リンクモンスターなどで固めるといいでしょう。
【蟲惑魔】デッキの回し方・ポイント
【蟲惑魔】デッキの動かし方としては、「蟲惑魔」モンスターを召喚したり、特殊召喚しながら、エクシーズ召喚やリンク召喚へ繋げたり、「ホール」や「落とし穴」通常罠カードを使って、相手を妨害していくのがポイントとなってきます。
Point:①「蟲惑魔」モンスターの召喚
まずは、召喚に成功した時に発動できる効果を持つ「蟲惑魔」モンスターを召喚しましょう。
それらの「蟲惑魔」モンスターには、召喚に成功するとデッキからカードをサーチできる効果を持つモンスターが多いので、その効果を使って手札を整えたり、場を固めていきます。
召喚すると良い「蟲惑魔」モンスターとして、オススメなのは以下の3体になります。
●トリオンの蟲惑魔
→「ホール」or「落とし穴」通常罠カードのサーチ
●ランカの蟲惑魔
→「蟲惑魔」モンスターのサーチ
●プティカの蟲惑魔
→「蟲惑の園」をサーチ
この中でも「ランカの蟲惑魔」は、「ジーナの蟲惑魔」や「キノの蟲惑魔」をサーチすることで、エクシーズ召喚やリンク召喚に繋げることができるので、展開の鍵を握るモンスターになってきます。
(展開先は、【蟲惑魔】デッキで目指したい盤面を参照してもらえたらと思います。)
Point:②「蟲惑魔」モンスターの特殊召喚
召喚した時に効果を発動できる「蟲惑魔」モンスターもいれば、特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を持っている「蟲惑魔」モンスターもいます。
なので、そのような効果を持つ「蟲惑魔」モンスターを特殊召喚できるカードを使って、特殊召喚するのも【蟲惑魔】デッキにおける戦術の1つになります。
「蟲惑魔」モンスターが持つ特殊召喚に成功した場合の効果とその効果に対する個人的な感想について、以下にまとめておいたので、参考にしていただけたらと思います。
モンスター名 | 特殊召喚に成功した場合の効果 |
---|---|
ティオの蟲惑魔
|
墓地の「ホール」or「落とし穴」通常罠カードのセット。 セットしたカードは、次の自分のターンのエンドフェイズに除外されるので、それまでに使い切りたいところです。 |
トリオンの蟲惑魔
|
相手の場の魔法・罠カード1枚を破壊。 強制効果なので対象のカードがないと不発になるが、発動したことに変わりはないので、「セラの蟲惑魔」のトリガーになります。 |
プティカの蟲惑魔
|
相手の場の特殊召喚されたモンスター1体の除外。 ただ次のスタンバイフェイズに、相手は除外されている中からモンスター1体を特殊召喚できるので、一時的な除去に。 なお戻ってくるのが特殊召喚の形になるため、そのタイミングで「落とし穴」通常罠カードの発動はできます。 |
ちなみに「蟲惑魔」モンスターを特殊召喚できるカードとしては、モンスターでは「ティオの蟲惑魔」と「クラリアの蟲惑魔」、魔法・罠カードでは「蟲惑の園」や「ホールティアの蟲惑魔」の墓地効果といった方法があるので、これらのカードを使うことで「蟲惑魔」モンスターの特殊召喚が狙えます。
Point:③「ホール」&「落とし穴」通常罠カードについて
【蟲惑魔】のもう1つの鍵を握るカードとして、「ホール」&「落とし穴」通常罠カードがあります。
「落とし穴」通常罠カードは、相手のモンスターが召喚された時や特殊召喚された時に発動できるのが多いのに対して、「ホール」通常罠カードは、相手が使ってきたカード効果に対して発動するのが特徴となります。
なお「セラの蟲惑魔」などのようにエクストラデッキから出てくる「蟲惑魔」モンスターの中には、「ホール」&「落とし穴」通常罠カードと連動するような効果を持っているモンスターもいるので、重要となってきます。
カード名 | 発動タイミングと効果 |
---|---|
底なし落とし穴
|
相手モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の成功した時。 →そのモンスターを(表示形式を変更できない)裏側守備表示にする。 |
奈落の落とし穴
|
攻撃力1500以上の相手モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚した時。 →そのモンスターを破壊し除外する。 |
狂惑の落とし穴
|
相手がモンスターの特殊召喚に成功したターンに、相手の場の攻撃力2000以上のモンスターを対象に発動。 →そのモンスターを破壊。+自分の墓地に「ホール」or「落とし穴」通常罠カードがあれば、相手の墓地のモンスター1体を除外できる。 |
蟲惑の落とし穴
|
このターンに特殊召喚された相手の場のモンスターが効果を発動した時。 →その効果を無効にし破壊する。 |
墓穴ホール
|
相手が手札・墓地、除外されているモンスターの効果を発動した時。 →その効果を無効にし、相手に2000のダメージを与える。 |
ホールティアの蟲惑魔
|
セットしたターンでも、手札から通常罠カードを1枚捨てることで、発動が可能。 →罠カードとして扱わない通常モンスター(植物族・地・星4・攻400/守2400)として、守備表示で特殊召喚。 |
【蟲惑魔】デッキで目指したい盤面
ここでは、紹介した【蟲惑魔】デッキレシピで、目指したい盤面を紹介しておきます。
①:「蟲惑魔」モンスターのエクシーズ召喚やリンク召喚
「蟲惑魔」モンスターのエクシーズ召喚やリンク召喚で簡単な方法としては、「ランカの蟲惑魔」か、墓地に「蟲惑魔」モンスターがいることが前提となりますが、「ティオの蟲惑魔」の召喚で行うことができます。
「ランカの蟲惑魔」の場合は、「ランカの蟲惑魔」を召喚して、デッキから「キノの蟲惑魔」をサーチして、そのまま「キノの蟲惑魔」自身の効果を使うことにより、レベル4のモンスターが2体並べることができます。
「ティオの蟲惑魔」の場合は、「ティオの蟲惑魔」を召喚して、効果によって墓地から「蟲惑魔」モンスター1体を特殊召喚することで、並べることができますし、その特殊召喚した「蟲惑魔」モンスターに、『特殊召喚に成功した場合』の効果を持っていれば、そちらの効果も使うことができます。
エクシーズ召喚の場合は、そのままランク4を狙うことになりますが、「ランカの蟲惑魔」を使って、リンク召喚する場合は以下の手順を辿る展開もできます。
①:「ランカの蟲惑魔」を召喚して、デッキから「キノの蟲惑魔」をサーチし、そのまま素材にして「セラの蟲惑魔」をリンク召喚。
↓
②:「キノの蟲惑魔」自身の効果を使って特殊召喚し、「蟲惑魔」モンスターの効果が発動したことにより、「セラの蟲惑魔」の③の効果で、デッキから「ホール」or「落とし穴」通常罠カード1枚をデッキからセット。
↓
③:「セラの蟲惑魔」と「キノの蟲惑魔」を素材にして、「クラリアの蟲惑魔」をリンク召喚。
あとは、「クラリアの蟲惑魔」の③の効果で、自分のエンドフェイズに「キノの蟲惑魔」を蘇生すると、魔法&罠ゾーンにセットされたカードを1度だけ効果破壊から守れ、「クラリアの蟲惑魔」の②の効果で自分が発動した「ホール」or「落とし穴」通常罠カードをセットできる布陣が作れます。
②:「セラの蟲惑魔」+「フレシアの蟲惑魔」+「ホール」&「落とし穴」通常罠カード
自分の墓地に罠カードが存在しないことが前提となってきますが、「ランカの蟲惑魔」と「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」の2枚で上記の布陣が作れます。
①:「ランカの蟲惑魔」を召喚し、「キノの蟲惑魔」をサーチ。
↓
②:「ランカの蟲惑魔」を素材にして「セラの蟲惑魔」をリンク召喚。
↓
③:サーチした「キノの蟲惑魔」の効果を発動し特殊召喚。
→「セラの蟲惑魔」の③の効果で、デッキから状況にあった「ホール」&「落とし穴」通常罠カードをセット。
↓
④:「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」をセットして、自分の墓地に罠カードが無ければそのまま発動。
→「セラの蟲惑魔」の②の効果で、「キノの蟲惑魔」以外でデッキから特殊召喚に成功した場合の効果を持つ「蟲惑魔」モンスター1体を優先して特殊召喚。
↓
⑤:「セラの蟲惑魔」の②の効果で特殊召喚した「蟲惑魔」モンスターと「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」で「フレシアの蟲惑魔」をエクシーズ召喚。
これにより「フレシアの蟲惑魔」の効果と「セラの蟲惑魔」の③の効果でセットしたカードで、2妨害を決めることができるので、自分の墓地に罠カードがない時に狙いたいところです。
③:「セラの蟲惑魔」+「シトリスの蟲惑魔」+「フレシアの蟲惑魔」+「ホール」&「落とし穴」通常罠カード
ここでは「ストラクチャーデッキ−蟲惑魔の森−」の新規カードがたくさん絡む展開を紹介しておきたいと思います。
「プティカの蟲惑魔」と「トリオンの蟲惑魔」の2枚から作れる展開となります。
①:「プティカの蟲惑魔」を召喚し、デッキから「蟲惑の園」をサーチして発動。
「蟲惑の園」の①の効果で「トリオンの蟲惑魔」を召喚し、デッキから「ホール」or「落とし穴」通常罠カードをサーチ。
↓
②:「トリオンの蟲惑魔」を素材にして「セラの蟲惑魔」をリンク召喚し、「蟲惑の園」の③の効果で「プティカの蟲惑魔」を除外して、墓地の「トリオンの蟲惑魔」を特殊召喚することで、相手の魔法・罠カードを1枚破壊。(相手に魔法・罠カードがなくても強制効果のため発動)
→「セラの蟲惑魔」の③の効果で、デッキから「ホールティアの蟲惑魔」をセット。
↓
③:「トリオンの蟲惑魔」の効果で加えた「ホール」or「落とし穴」通常罠カードを捨てて、「ホールティアの蟲惑魔」を発動。
→通常罠カードが発動したことにより、「セラの蟲惑魔」の②の効果でデッキから「ジーナの蟲惑魔」を特殊召喚する。
↓
④:「ジーナの蟲惑魔」と「ホールティアの蟲惑魔」で「シトリスの蟲惑魔」をエクシーズ召喚し、②の効果でエクシーズ素材の「ジーナの蟲惑魔」を取り除いて、デッキから「キノの蟲惑魔」をサーチ&特殊召喚。
↓
⑤:「トリオンの蟲惑魔」と「キノの蟲惑魔」で「フレシアの蟲惑魔」をエクシーズ召喚。
↓
⑥:自分の魔法・罠カードゾーンにカードが存在しない状態なので、墓地の「ジーナの蟲惑魔」の③の効果を使って、「ホールティアの蟲惑魔」を発動した時に捨てた「ホール」or「落とし穴」通常罠カードをセット。
こちらも「フレシアの蟲惑魔」と「トリオンの蟲惑魔」で持ってきた「ホール」or「落とし穴」通常罠カードによる2妨害となりますが、「ホール」or「落とし穴」通常罠カードの方は、完全に相手にバレてしまっていることに注意が必要ですね。
なおこの手順では、「ジーナの蟲惑魔」の代わりに「ティオの蟲惑魔」を特殊召喚してもOKで、その場合は「ティオの蟲惑魔」が特殊召喚に成功した場合に、「ホール」or「落とし穴」通常罠カードをセットする形になります。
(ただし「ティオの蟲惑魔」でセットしたカードには、次の自分のターンのエンドフェイズに除外される制約効果が付きます。)
【蟲惑魔】デッキ改良するなら?
今回は、「ストラクチャーデッキ−蟲惑魔の森−」と「狂宴への誘いパック」をメインに構築したので、ここでは紹介した【蟲惑魔】デッキを改良するなら、どんなカードが良いのかを紹介しておきます。
改良案①:「ローズ」シンクロモンスターを取り入れる構築
【蟲惑魔】には、昆虫族と植物族の2種類の種族がいることから「クロスローズ・ドラゴン」を経由した「ローズ」シンクロモンスターの特殊召喚を狙うのもありかなと思います。
これらのモンスターを取り入れることにより、「ホール」や「落とし穴」通常罠カードだけでなく、「月華竜 ブラック・ローズ」による妨害や、「ブラック・ローズ・ドラゴン」によるカード除去、「ブラッド・ローズ・ドラゴン」による墓地利用の妨害&カード破壊に対する妨害がプラスされますので、シンクロ召喚を狙いたい場合は、「円喚師フェアリ」なども入れて構築してみるといいでしょう。
ただ「キノの蟲惑魔」の効果を使った後は、展開先が昆虫族・植物族縛りとなるため、ドラゴン族である「クロスローズ・ドラゴン」並びに「ローズ」シンクロモンスターを出せない点には注意して展開する必要があります。
改良案②:「完全態・グレート・インセクト」を取り入れる構築
こちらは特製デュエルフィールドの裏にも書いていた強化案になります。
「完全態・グレート・インセクト」について、特製デュエルフィールドの情報だけではわからない方に向けて、もう少し補足しておくと、融合モンスターですが、融合なしで特殊召喚もできるモンスターで、その条件としては「装備カードを装備した自分の守備力2000以上の昆虫族モンスター1体をリリースした場合」に特殊召喚ができます。
よって「完全態・グレート・インセクト」を取り入れるために、「ジャイアント・メサイア」を採用してもいいのですが、【蟲惑魔】には「トリオンの蟲惑魔」、「ランカの蟲惑魔」、「キノの蟲惑魔」の3体が昆虫族になるため、これらのモンスターに「団結の力」や「魔導師の力」などの攻撃力だけでなく守備力も上げれる装備魔法カードを採用して装備してみるのも面白いかもしれないですね。
またストラクチャーデッキには、2体の昆虫族の「壊獣」モンスターが再録されているので、それらのモンスターとともに「妨げられた壊獣の眠り」と「超融合」を採用して、「完全態・グレート・インセクト」の融合召喚を狙うのもありですね。
最後に
今回は、【蟲惑魔】デッキ・回し方を紹介しました。
見た目はすごく可愛い女の子ですが、その実態は、獲物を罠(=落とし穴)に誘うというテーマなので、皆様、くれぐれも蟲惑魔の森へ足を踏み入れた際は、お気をつけくださいね。
【蟲惑魔】に興味があれば、ぜひ参考にして作ってもらえたらと思います。
ではこのあたりで【蟲惑魔】デッキの紹介を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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